サクラの名所 角館の桧木内川堤でサクラのせん定作業

本格的な春の訪れを前に、県内有数のサクラの名所 仙北市角館町の桧木内川堤でサクラのせん定作業が進められています。全国から多くの花見客が訪れる「角館の桜まつり」は、今年は4月15日に始まる予定です。

約2キロに渡って400本ほどのソメイヨシノが並ぶ県内有数のサクラの名所、仙北市角館町の桧木内川堤。芽吹きの春に向けてサクラのせん定作業が進められています。

せん定はつぼみへの日当たりを良くしきれいな花を咲かせるためだけではなく、枯れた枝や病気の枝を切り落とすことで、木の寿命を延ばすことにもつながる大切な作業です。

桧木内川堤のサクラは植えられてから今年で90年の節目を迎えました。老木が多いため、幹が腐食して空洞になっている場合もあり、入念な手入れが欠かせません。

青空が広がり春の訪れを感じさせる穏やかな天気のもと、仙北市の職員で樹木医の板橋朋洋さんが日の当たり具合などを見極めながら慎重に切り落としていました。

仙北市の樹木医 板橋朋洋さんは「サクラの花芽を食べるウソという鳥がいるんですが、今年はすごく少ないので被害がないので万全の状態で角館のサクラ見ていただけるんじゃないかと思っています。伝統や文化がすごく残っている街だと思いますので、そういった歴史をサクラを通じて感じていただけるとすごくおもしろいんじゃないか」と話していました。

日本気象協会は、角館のサクラの開花は4月20日、秋田市は4月12日と予想しています。

例年、全国から多くの花見客が訪れる「角館の桜まつり」は、今年は4月15日から5月5日までの予定です。サクラのせん定作業はまつり間近の来月上旬まで続きます。

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