【北海道の天気 3/28(木)】春の雨は危険!雪解け水が加わり地盤がゆるむ 土砂災害、河川の増水、低地の浸水のおそれ

(菅井貴子気象予報士が解説)午後6時30分現在

◆大雨

あす29日(金)は、朝から雨の降る所が多いでしょう。

雷を伴い、強く降る所がありそうです。

太平洋側を中心に、夕方にかけて最大80ミリで、

その後も、さらに増え、トータルとして100ミリに達する所もありそうです。

札幌は、午前中が大荒れのピークです。

◆融雪災害

春の大雨は、災害が起こりやすくなります。

まだ残雪が深く残る時期のため、雪どけも急速に進み、

地盤が緩み、川が増水しやすくなるからです。

10センチの雪が解けると、45ミリの雨に相当しますので、

低地の浸水や、土砂災害、河川の増水に、一層の注意が必要です。

◆暴風

札幌も含めて、石狩中部、南部、網走地方は、

暴風警報が発表される可能性が高くなっています。

全道的にも注意が必要です。

予想される最大瞬間風速は30~35メートルで、台風並みの風圧です。

除雪スコップが飛ばされるほか、飛来物があり、外出は危険を伴いそうです。

周囲の状況に気を付けて、今のうちに対策をして下さい。

◆黄砂

あす29日(金)午後から、シーズン初の黄砂飛来となりそうです。

ピークは30日(土)でしょう。

車や窓ガラスが汚れるほか、アレルギー症状が出るかもしれません。

不要不急の外出は、控えたほうがいいかもしれません。

また、部屋の換気は、窓を開けず、フィルターのついた換気扇などが良いでしょう。

◆あす29日(金)の天気・気温

朝から雨の降る所が多く、雷を伴い強く降りそうです。

南風が強まり、風速30メートル以上の暴風の所もありそうです。

札幌は、午前中が大荒れのピークで、午後は道東を中心に荒れそうです。

最高気温は10℃以上の所が多く、

夜も、あまり気温が下がらないでしょう。

雪解けが進みますので、なだれや土砂災害、河川の増水にも注意が必要です。

◆札幌の10日間予報 29日(金)~4月7日(日)

30日(土)も、にわか雨がありますが、

黄砂が飛来しますので、汚れ混じりの雨かもしれません。

来週は周期的に天気が変わる見込みで、

最低気温は、プラスの日が多くなりますので、

日陰の雪も消えていきそうです。

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