「負けんげん能登」 ステッカー贈り被災地を応援する岩手・釜石市の男性 「負げねぞ釜石」から13年 “いいことが待っていると信じて” 

能登半島地震で被災した人たちや支援にあたるボランティアを元気づけたいと、岩手県釜石市の男性が被災地を応援するステッカーを作成しています。

釜石市の菊池学さんです。自動車関係の仕事をする菊池さんは、知り合いや同業者に協力を呼びかけて能登半島地震の被災地を元気づけたいとステッカーを作りました。

(菊池学さん)
「東日本大震災のときに考えた『負げねぞ釜石』っていうステッカーのことを思い出して、能登バージョンを作ってみようと思って発案しました」

東日本大震災の直後、菊池さんは「負げねぞ釜石」と書かれたステッカー6000枚を作って販売し、売り上げを津波で自宅が被災した子どもたちの学用品の購入費に充てるために寄付しました。
菊池さんは石川県の知り合いから教えてもらい能登地方の方言で「負けない」を意味する「負けんげん」の文字をステッカーに記しました。

3月24日、菊池さんは能登半島の被災地にキッチンカーで炊き出しボランティアに向かう釜石市の岩鼻伸介さんにできあがったばかりのステッカー500枚を託し、現地の人に配ってもらうことにしました。
ステッカーは岩鼻さんが向かう石川県七尾市の避難所や仮設住宅などで無料で配られます。
岩鼻さんにステッカーが託されるのは2回目で、2月に配布した際には1500枚があっという間になくなりました。

(岩鼻伸介さん)
「『これ何?』『すごいかっこいい』『欲しい』って言ってくれて、『ヘルメットに貼ります』、『クルマに貼ります』って言ってくれてとても人気、大好評でしたね」
(菊池さん)
「東日本大震災のときもそうだったんですけど、心を折らずに頑張ってもらいたい。頑張ればその先には灯りが見えるじゃないですけど、いいことが待ってると信じて、心折らずに頑張ってもらいたいと思ってます」

東日本大震災の被災者を励ました「負げねぞ釜石」から13年。その釜石から負けないでという思いを能登へと届けます。

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