なでしこジャパン 米国遠征でW杯得点王・宮沢ひなた復帰も…遠藤純不在に不安の声

宮沢ひなた

日本サッカー協会は28日、4月の米国遠征で参加するシービリーブス・カップに臨む、なでしこジャパンメンバー22人を発表した。DF熊谷紗希(ローマ)やMF長谷川唯(マンチェスター・シティー)らが順当に選ばれた。

朗報は、昨年のオーストラリア・ニュージーランド共催のW杯で得点王に輝いたMF宮沢ひなた(マンチェスター・ユナイテッド)が、昨年12月に負った足首の骨折から復帰したこと。北朝鮮とのパリ五輪最終予選2試合では、宮沢不在による不安を指摘する声も上がっていたが、試合に出られる状態に戻っており、メダル獲得を目指すパリ五輪に向けて頼もしい選手が戻ってきた。

その一方で、MF遠藤純(エンゼルシティー)の穴が不安視されている。左サイドバック、左ウイングバックを担う遠藤は2月に左膝前十字靱帯を負傷。所属クラブから全治は発表されていないが、パリ五輪に間に合わない可能性が高い。それだけにネット上などでは「個人的には、左サイトバックの穴を誰が埋めるのかが気になる」「左のサイドバックはもうストッパータイプしかいないので、遠藤のケガがつくづく痛い」と不安視されている。

北朝鮮との五輪最終予選では、左サイドバックにDF古賀塔子(フェイエノールト)やDF北川ひかる(INAC神戸)が起用された。シービリーブス・カップでは、米国、カナダまたはブラジルとの2試合を戦う。左サイドにおける池田太監督の試行錯誤は、米国遠征でも続きそうだ。

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