【センバツ】大阪桐蔭4強入りならず 西谷監督は試合後に報徳学園の控室を訪ねて「ありがとう」

試合に敗れグラウンドに礼をする大阪桐蔭・西谷監督

第96回選抜高校野球大会の第9日の準々決勝(28日)第4試合でV候補筆頭と見られた大阪桐蔭が報徳学園(兵庫)に1―4で敗れ、4強入りはならなかった。

エース平嶋(3年)が初回に立ち上がりに失点し、2失策と守備の乱れが失点にからんだ。打線は今朝丸(3年)を5安打と打ちあぐね、近畿のライバルの前に涙を飲んだ。西谷監督は「なんとか後半勝負に持って行きたかったけどできなかった。守りのミスで自分たちのリズムに持っていけなかった。夏への課題が詰まったゲームだった。もっと鍛えていかないといけない」と完敗を受け止めた。

西谷監督が報徳学園OBでもあり、練習試合も含めて何度も対戦している相手。昨春に敗れ、秋の近畿大会で勝ち、センバツで敗れたことに「お互いに手の内は分かっているけど、それを上回った。攻略しないといけなかった。しぶとく粘り強いチームに粘り勝ちしたかったけど、粘り切れなかった。去年負けたリベンジの気持ちでやりましたし、どっちが上でどっちが下とかはまったくない」と淡々と口にした。

試合後、母校の後輩でもある敵将・大角監督とがっちり握手を交わした西谷監督は報徳学園の控室を訪ね、クールダウンを行う選手を前に「ありがとう」と声をかけ、聖地を後にした。

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