中国はアップルの最も重要な供給網 クックCEO

 米アップルのティム・クック最高経営責任者〈CEO〉は20日、上海で新華社記者の取材に応じ、アップルのサ

3月21日、上海を訪れたクック氏

プライチェーン〈供給網〉は中国より重要なところはないとし、サプライパートナーとの長期協力関係を強化し、グリーン製造、インテリジェント製造面の協力を緊密にし、ウィンウィンを実現すると表明した。

 データによると、アップルの200社の主要サプライヤーのうち151社が中国で生産している。この200社がアップルの調達全体の98%を占めている。同日、アップルは比亜迪(BYD)、藍思科技〈レンズ・テクノロジー〉、長盈精密など中国のサプライヤーとセッションし、インテリジェント製造、グリーン製造、人材養成面の最新成果と進展状況を紹介した。

 比亜迪の王伝福董事長〈会長〉兼総裁は現場でクック氏と話をした。比亜迪は2008年からアップルとの協力を開始し、インテリジェント工場の情報化システムを共同で開発した。

 中国国務院は先ごろ、「高い水準の対外開放を着実に推進し、外資誘致・利用に一段と力を入れる行動プラン」を発表し、全国外国投資奨励産業目録によって先進製造、ハイテク、省エネ・環境保護などの分野に対する支援を強化することを明確にした。

 クック氏は次のように述べた。過去30年、アップルは中国の供給網を広げ、投資を絶えず拡大してきた。私の記憶では30年前に中国を訪問した当時、工場の自動化レベルはまだ非常に低く、またグリーン製造に関心のある人は多くなかった。しかし、今は全く異なっている。中国の工場は非常に先進的な製造能力があり、自動化水準が極めて高く、高い技能のある人材陣を有している。
 アップルは2030年までにすべての業務、生産供給網、製品ライフサイクルの全体でカーボンニュートラルの実現を計画している。これについてクック氏は協力パートナーと大量のイノベーションを実現する必要があるとし、これまでに数回中国を訪問し、イノベーションを見ており、目標は完全に実現できると信じていると語った。〔上海3月20日発新華社=中国通信〕

© 株式会社中国通信社