王毅氏、米ハーバード大教授と会見 正しく付き合う道強調

 26日の中国外務省サイトによると、中国の王毅・共産党中央政治局委員・中央外事工作委弁公室主任は26日、北京で米ハーバード大学のグレアム・アリソン教授と会見した。

 王氏は次のように強調した。過去50

26日、北京で米ハーバード大学のグレアム・アリソン教授と会見した王毅氏。

年、国際関係において最も重要な出来事は中米関係の回復と発展だ。今後50年、国際社会が最も期待していることは中米が正しく付き合う道を見つけ出すことだ。習近平主席は中米関係の発展経験を深く総括したうえで、相互尊重、平和共存、協力ウィンウィンの3原則を提起した。これは中国の伝統文化を受け継ぐもので、中国の外交理念と通じ、われわれが中米関係に向き合い、処理するための根本的よりどころをもたらした。

 王氏は次のように述べた。中米は歴史、文化が完全に異なっており、自らの基準で相手方を判断することはできない。中国の哲学に「和して同ぜず」という思想があり、「道並び行われて相悖らず、万物並び育して相害せず」と主張している。これは米国の一部の人たちの黒でなければ白、勝つか負けるかの二項対立の考え方と本質的に異なっている。われわれは、中米は世界的挑戦〈課題〉に共同で対応し、より安定した健全で持続可能な関係を築くべきだと考えている。人類の前途・運命という高みに立って、習近平主席はさらに人類運命共同体構築の理念を提起した。これは中国外交が追求する崇高な目標であるだけでなく、「どのような世界を築くのか、どのように築くのか」という問いに中国のプランを提示した。学術界が中米の正しく付き合う道や人類運命共同体の理念などについて研究を強化し、伝統的国際関係理論を超える建設的考え方を提起することを希望する。
 アリソン氏は次のように表明した。中国の指導者は現在の世界と米中関係について深い考えがある。習近平主席が打ち出した中米関係発展の3原則は非常に重要で、啓示に富んでいる。中国の相互尊重は前提、平和共存は最低ライン、協力ウィンウィンは目標という説明は学術界が中国の外交政策をより良く理解するのに役立つ。現在の複雑な世界にあって、二項対立では問題を解決できない。中米は協力が必要で、正しく付き合う道を探し出す必要がある。これは両国と世界にとって非常に重要だ。中国の奥深い歴史と文化をより深く理解し、中国の外交政策、特に人類運命共同体の概念をより深く理解したい。〔東京3月27日発中国通信〕

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