黄砂、29~31日に中国地方飛来か 今年初、広島地方気象台が注意喚起

 広島地方気象台は28日、中国地方の広い範囲で黄砂の飛来が29~31日に予想されると発表した。観測すれば今年初めて。洗濯物や車を汚したり呼吸器疾患の悪化につながったりするケースもあるとして注意を呼びかけている。

 中国地方では、水平方向に見通しが利く距離を示す「視程」は10キロ未満になる見込みだ。場所によっては5キロ未満になり、交通に影響が出る恐れがある。

 黄砂は中国大陸の砂漠の砂が偏西風に乗って運ばれる現象で3~5月にピークを迎える。広島市では昨年は4月に3回、5月に2回観測した。

 同気象台は今月26日から観測を自動化し、黄砂も1日7回の目視での定時観測をやめた。目視は黄砂の飛来が予想される場合など必要に応じて実施し、観測記録は残さないとしている。

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