単機能で個性的! 新生活がちょっと充実する スキマ調理家電 10選

By @Living

「BALMUDA The Plate Pro」だけじゃない! “見せるホットプレート”6選

誰もが知るメジャーな家電メーカーから昨今、個性的な機能をもつ調理家電が続々と登場しています。これひとつ足すだけで暮らしが豊かになる、おしゃれな食生活が実現する……そんな楽しみを与えてくれそうなアイテムの数々。

最新の家電やガジェットを扱う新製品情報誌『GetNavi』で生活家電ジャンルを担当し、家電コーディネーターの資格をもつ青木宏彰さんに解説していただきます。

“スキマ調理家電”がなぜ人気に?

多機能な大型調理家電の市場が成熟する一方で、最近はコンセプトを絞り込んだ、シンプルで単機能の調理家電が存在感を増しています。ニッチな市場を開拓し、消費者のかゆいところにフィットするようなこれらは、“スキマ調理家電”と呼ぶにふさわしいでしょう。

「汎用性は低くとも、その分価格が抑えられていて、自分が欲しい機能をズバリやってくれるところに魅力があります。いわゆる“いいトコどり”ができるのが、現代の所有の感覚とマッチしているのではないでしょうか。
メーカー側の視点から見ても、少ない機能でニッチな製品のほうが開発費用も少額に抑えられるので、参入しやすいのだと思います」(家電コーディネーター・青木宏彰さん、以下同)

新生活を快適にする スキマ調理家電10選

消費者の生活スタイルとメーカー側の事情がぴったりハマったスキマ調理家電。今回はここ1年間にリリースされた新作から、注目のアイテムを10点リストアップしました。

1.生クリーム好きの“好きにちょい乗せ”を叶える「生クリーム専用ホイッパー」

貝印「生クリッチ」
8,800円(税込)

冷えた生クリームを入れてボタンを押すだけで、ホイップクリームが完成する“自動生クリームホイッパー”。事前に容器を冷やしたり、こまめに泡立て具合を確認したりする必要がないので、手軽に生クリームをつくれます。コンパクトな上に充電式なので場所を選ばず、狭いスペースでも活躍。

「生クリームが好きでも、泡立てるまでのひと手間がおっくうで諦めていた人は多いはず。本当はここにも生クリームを乗せられたらいいのに……という夢が簡単に叶えられるアイテムです。コーヒーやプリン、パンケーキなどにちょっと生クリームを添えるだけで、ごちそう度もアップしますし、来客時にも喜ばれますよ」

2.自宅から職場、ジム、アウトドアなどあらゆるシーンに持ち出せる「コードレスミキサー」

NINJA「Ninja Blast コードレスミキサー BC151J」
9,900円(税込)

アメリカの小型キッチン家電ブランドNINJAから、場所を選ばずいつでも使えるミキサーが登場。つくってすぐボトルのまま飲める機動力の高さが魅力です。一般的に4枚刃のミキサーが多いなか、6枚刃を搭載し粉砕パワーを強化したことで、スムージーや具だくさんのスープ、ドレッシングなどを簡単につくれます。

「コードレスなので、日常のさまざまなシーンで使えて便利です。たとえばキャンプシーンなら地産の野菜やフルーツでジュースづくりに挑戦したり、フィットネスジムで運動後にプロテインをシェイクしてその場で飲んだり。フレッシュな味で楽しめることでちょっとリッチな気分にしてくれます」

3.ボディメイクの味方! 難しい低温調理もボタン一つの「袋型低温調理器」

アイリスオーヤマ「ポケットシェフ」
1万978円(税込)

薄型の特殊フィルムヒーターを採用することで、今までになかった袋型の低温調理器を実現。温度計や鍋を用意しなくても耐熱の密封袋に入れて、本体にセットすれば即調理できるだけでなく、ボタン操作で40〜80℃の間で、5℃刻みで温度設定が可能です。レンジでチンするとパサパサになりがちな肉類も、やわらかくて深い味わいに。簡単に低温調理を楽しめます。

「ダイエットや体づくりに最適といわれるサラダチキンも、自分好みの味付けで添加物の心配もなく調理できます。しかも油を使わないからヘルシー。ジッパー付き袋を使うので洗い物の手間もなくなり、衛生的です。市販のものよりもコスパが高いのでお財布にもうれしいですね」

4.フェスやキャンプなど野外イベントで大活躍の「ポータブル冷蔵庫」

EcoFlow「EcoFlow GLACIER ポータブル冷蔵庫+GLACIER 専用バッテリーパック+キャスター・ハンドル」
16万3,900円(税込)

バッテリーの力だけで約40時間(※)もの間、食品を冷却保持してくれます。氷や保冷剤が不要なので、クーラーボックスのように溶けて庫内がべちゃべちゃになりません。たった15分ほどで庫内温度を30℃から0℃まで下げてくれる急速冷却機能は、すぐに冷やしたい食材やドリンクがある際に重宝します。スマホやUSB家電へ給電も可能。
※外気温25℃の環境下で庫内温度4℃、庫内は空の状態で同社が調査。

「ポータブル冷蔵庫は、ここ1〜2年で充電機器に強いメーカーから次々とリリースされています。これは貯蔵スペースを冷蔵、冷凍と2つに仕切って温度設定ができる優れもの。庫内の温度は蓋を開けずに液晶画面で確認できます。運搬時に便利なキャスター・ハンドルをオプションで付ければ、ビーチやキャンプ場など悪路が想定される場所でも大活躍間違いなし」

5.食べたい分だけおいしく炊ける「1合炊きIH式炊飯器」

エレコム「LiFERE 小型IH炊飯器」
1万2,800円(税込)

素早い温度上昇と安定した温度制御ができるIH式。本体を筒状にしたことで、米が対流しやすくなり、少量の米でもムラなく火が通る仕組みです。低糖質メニュー搭載で、ごはん100gあたり最大20%の糖質をカット。出力500W以上のポータブル電源にも対応するので車中泊やキャンプなど野外でも活躍します。
※必ずポータブル電源の使用条件等を確認のうえ使用してください。

「5合炊きの炊飯器であれば、おいしく炊けるのは2〜3合から、といわれています。一方で、1〜2人の少人数世帯では1合くらいの量がちょうどよかったりするので、少ない量でもおいしく炊けるのはうれしいですね。メンバーの好みに合わせて、玄米用の炊飯器として使うなど、サブ機的な役割も担えます」

6.おうちカフェが優雅になる、茶こし機能付きの「急須型ガラスケトル」

ビタントニオ 「ガラスケトル KYUSU」
1万1,000円(税込)

沸騰モードと煮出しモードを搭載したガラスケトル。沸騰モードでお湯が沸かせるだけでなく、最近、注目を集めている漢方茶や薬膳茶などは煮出しモードで抽出するとお茶の有効成分をしっかりと引き出せます。容量は、1〜3人くらいで使うのにちょうど良い500ml。オーソドックスな急須のデザインなのも、なごむポイント。

「ガラス製なので、お湯が茶葉によって色づいていく様子を楽しめるのがいいですね。家事や仕事の合間にちょっと一息つきたいけど、丁寧にお茶を淹れている暇も気力もない……そんなときにボタン一つで茶葉を煮出せれば、気持ちも整ってやることもはかどりそうですね。タイマー付きなのも便利」

7.バリスタたちの“プロの手技”で飲み方を提案してくれる「コーヒーマシン」

UCC上島珈琲「DRIP POD YOUBI」
2万4,200円(税込・ドリップポッド公式ストア販売価格)
※「ソイルブラウン」(右端)はDEAN&DELUCA限定販売

アプリ連携により、UCCグループのコーヒーのスペシャリストが作成した“プロレシピ”で抽出できるのが最大の特徴。100通り以上の飲み方が楽しめます。コーヒーは、専用のカプセルのほか、レギュラーコーヒー(粉)も抽出可能です。大きな持ち手で、持ち運びも簡単。リビング以外の場所でも気軽にカフェタイムを満喫できます。

「空間・プロダクトデザイナーの二俣公一氏がマシンデザインを担当。調理家電っぽくないデザインと色使いで、インテリアにも違和感なく馴染みます。アプリでは、バリスタたちの“プロの手技をオートメーション化”することで最適な淹れ方を楽しめるだけでなく、『夜ならこの淹れ方がおすすめ』といった、具体的なシーンを提案してくれるのが斬新」

8.炊飯器よりも多機能でコンパクトな“家電”になった「メスティン」

Toffy「Toffy ホットメスティン K-MS1」
8,580円(税込)

登山やキャンプシーンでおなじみの“メスティン”に専用の加熱台をつけ、家庭で手軽に使いやすくしたアイテム。火加減はWARM、MED、HIGHの3段階で、保温から約230℃まで簡単に調節できます。加熱台を外せば直火でも使用可能なのでアウトドアシーンでも活躍。内部はフッ素塗装が施されているのでお手入れも楽ちん。

「焼く、煮る、蒸す、炒めるなどの調理ができるので、炊飯器を買うよりも多機能で汎用性も高いところが魅力的です。サイズ感も手ごろだし、使い勝手が良さそうですね。メスティンから直接食べれば、洗い物も少なくて済むのも気軽に使えるポイント。家に居ながら気軽にキャンプ気分が味わえる万能アイテムです」

9.店で買ったパンや揚げ物を出来たてのように楽しむ「温め直し専用トースター」

バルミューダ「ReBaker」
2万4,200円(税込)

買ってきたパンや、冷めてしまった揚げものなどを温め直し(リベイク)、中はアツアツ、外はパリッサクッとした出来たてのような食感に仕上げるトースター。「リベイク」(パン用)、「フライド」(揚げ物用)、「トースト」「チーズトースト」「オーブン」(オーブン料理やお餅用)といった5つの専用モードで、焼き分けも楽しめます。

「高級トースターで有名なバルミューダの製品のなかでも、温め直し機能に特化して、その分価格を抑えた商品です。外食が楽しまれる一方で、デパートで買ってきた総菜やパンを家で食べるといったような中食(なかしょく)スタイルがいま伸びています。電子レンジで温めるよりも、ちょっと手をかけることで、出来たて感を蘇らせておいしく食べられます」

10.もうひと頑張りしたい昼間や夜食に「ミニサイズホットサンドメーカー」

Toffy「Toffy クォーターホットサンドメーカー」
1万1,000円(税込)

2枚の食パンで1/4サイズのミニホットサンドを4つ作れる電気ホットサンドメーカー。付属のスタンダードプレートに交換すれば食パンそのままのサイズで焼けるほか、別売りのハーフプレート1/2サイズで焼けます。8〜12枚切り食パンに対応。

「食べやすいひと口サイズで、小さな子どものおやつにも、軽食や夜食など小腹を満たしたいときにもおすすめ。4つの味をちょっとずつ楽しめるのもお得感がありますよね。食パンのフチがしっかりプレスされるので中身がこぼれにくく、食べやすいところも優秀です」

メインの家電にちょい足しするだけで、生活がグッと豊かになりそうなスキマ調理家電。自分にぴったりの機能をもったアイテムを取り入れて、楽しい新生活ライフを!

Profile

家電コーディネーター / 青木宏彰
雑誌『GetNavi』副編集長、およびファッション書籍担当。生活家電全般を担当するほか、「家電コーディネーター」の資格を持ち、製品特徴から市場動向にまで明るい。調理系から掃除機、空調アイテムまでさまざまな家電製品について豊富なレビュー経験がある。

家で洗えないウエアをスチーム噴射で丸ごとケア!「クローゼット型スチーマー」最新モデルをプロが解説

家電のプロが解説!「セカンド冷凍庫」のメリットデメリットとおすすめ7モデル

家電のサブスクって本当にお得なの? プロが教える賢い活用術とおすすめサービス4選

© 株式会社ワン・パブリッシング