【中国】車合弁のシェア1割に下落へ、BYDトップ[車両]

「新エネルギー車(NEV)」大手の比亜迪(BYD)の王伝福董事長は27日、中国自動車市場の合弁ブランドのシェアが向こう3~5年の間に10%まで落ちるとの見方を示した。勢いを増す中国ブランドが合弁ブランドのシェアを30%奪うとみている。第一財経日報(電子版)が伝えた。

2023年12月期本決算の関連会議で明らかにした。

中国自動車工業協会によると、23年の乗用車販売のうち、外資のシェアは44%。内訳はドイツ系が17.8%、日系が14.4%、米国系が8.8%、韓国系が1.6%、その他が1.4%だった。中国ブランド車が占めるシェアは56%で、前年から6.1ポイント上昇した。中国ブランド車のシェアが過半となるのは初めてとみられる。

王氏は「中国のNEV業界は既に淘汰(とうた)期に突入した」と指摘。今年から26年にかけては、規模やコスト、技術力が企業の勝敗を分けると見通した。中国ブランドがNEVの新製品投入を強める中で、合弁ブランドのシェアを侵食すると述べた。

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