【ベトナム】FPTリテール、ドラッグチェーン拡大へ[商業]

ベトナムのIT最大手FPTの小売り関連会社FPTデジタルリテール(FPTリテール)は2024年、ドラッグストア「ロンチャウ薬局」400店舗とワクチンセンター100カ所を新設する。IT機器に代わり、医薬品販売を増収の柱とする。ベトナム外資系企業協会(VAFIE)の電子メディア「インベスター」が27日伝えた。

近く開催する年次株主総会で提案する。医薬品部門で2桁の売り上げ増を見込み、ロンチャウ薬局を年内に1,900店舗に増やす。同部門は経済情勢の悪影響に強く、成長性も高いと評価している。総合的なヘルスケアサービスの提供を目指し、23年に試験的に数カ所設置したワクチンセンターも本格展開する。

情報通信技術(ICT)部門の売上高は横ばいを予想している。23年にはリスクや不安定性、需要回復の遅れによりIT機器販売チェーン「FPTショップ」の店舗数を31店減らした。24年も非効率店を閉鎖することを検討している。

FPTリテール23年は税引き前損益で2,940億ドン(約1,190万米ドル、17億9,600万円)の赤字を計上したが、24年は1,250億ドンの黒字を目指す。売上高は前年比17%増の37兆3,000億ドンを目標とする。

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