中村倫也主演、心に響くカウンセリングドラマ「Shrink」8月放送決定!共演に土屋太鳳

中村倫也 - (C)文藝春秋

中村倫也主演、土屋太鳳と共演する土曜ドラマ「Shrinkー精神科医ヨワイー」(全3回)の制作開始が発表され、NHK総合(毎週土曜よる10時~)とBSプレミアム4K(毎週土曜午前9時25分~)で、8月31日より放送されることが決定した。

本作は、原作・七海仁、漫画・月子によるコミック「Shrink~精神科医ヨワイ~」を原作にした、幅広い世代の人々の心にまっすぐ届く“観るカウンセリング”ドラマ。新宿の下町の路地裏で小さな精神科医院を経営している、のんびり屋だけどめちゃくちゃ優秀な精神科開業医・弱井幸之助(よわい・こうのすけ)に中村が、一言多いけど思いやりに溢れた看護師・雨宮有里(あまみや・ゆり)に土屋がふんする。脚本は、映画『猫は抱くもの』などの大山淳子、「きのう何食べた?」「大豆田とわ子と三人の元夫」などの中江和仁が演出を務める。

ハーバードの医科大学院に留学したエリートながら、突然医局を辞め、きめ細やかな治療を行う開業医となる弱井を演じる中村は、「この作品で描かれるものは、きっと今を生きるすべての人が他人事ではないのだと思います。誰かの、何かのきっかけになることを願って、私自身学びながら、この作品と向き合いたいと思います」とコメント。

一方、専門外だった精神科で初めて働くことになった看護師・雨宮を演じる土屋も、「心の変化に寄り添ってくれる場所があったら…世界はもっと温かく、生きやすく、しあわせになるのではないかと思います。心の呼吸が浅くなっていることに気が付いて、深呼吸できるような時間。そんな時間を私自身も探しながら、演じたいと思います」と作品への思いを語っている。(高橋理久)

中村、土屋らのコメント全文は以下の通り。

中村倫也(弱井幸之助 役)

「“そんなこと”で精神科にかかっちゃダメですか?」
原作にあるこの言葉に共感し、拡声したいと思いました。
私が出会ってきた人の中にも心の病に悩んでいる方は多くいました。そしてその度に、何がしてあげられるんだろう、どう接するのが正しいんだろうと考えてきましたが、正解はわからずにいました。
その心の病に名前があること。そしてひと口に精神疾患と言っても、その原因は、心のストレスによるものから、体の特質によるものまで多岐に及ぶこと。治療法と共に生きる方法があるということ。この作品で描かれるものは、きっと今を生きるすべての人が他人事ではないのだと思います。誰かの、何かのきっかけになることを願って、私自身学びながら、この作品と向き合いたいと思います。

土屋太鳳(雨宮有里 役)

「ちょっと疲れちゃった」という経験は、誰にでもあると思います。そして、その一言を伝えることが出来ない経験を持つ人も、同じように多いのではないかと思います。私も、その一人です。でも、「誰にでもあること」が積み重なってバランスを取りにくくなった時、たとえば風邪を引いちゃったとか、おなかの調子が悪いとか、虫歯になってしまったとか、そういった身体の変化を診ていただけるように、心の変化に寄り添ってくれる場所があったら…世界はもっと温かく、生きやすく、しあわせになるのではないかと思います。心の呼吸が浅くなっていることに気が付いて、深呼吸できるような時間。そんな時間を私自身も探しながら、演じたいと思います。

七海仁(原作)

『Shrink~精神科医ヨワイ~』は、繊細で複雑で、だからこそ面白い精神医療をテーマにした作品です。映像化はさまざまなハードルが考えられるため「難しいかも…」と思っていたのですが、こうして NHK さんで実現していただけてとても嬉しいです。
キャストも、中村さん、土屋さんという大好きなおふたりをはじめ、素晴らしい俳優さんばかり。登場人物に新たな輝きを与えてくださるのが今から楽しみです。
内容については私も関わらせていただき、中江監督や制作陣の皆さんとたくさんお話をさせていただきました。ドラマ制作のプロフェッショナルとしての情熱や矜持を肌で感じて、より期待が増しました。
『Shrink』に関わってくださったすべての方に感謝しつつ、皆で「今届けたい」と強く願った物語が、観てくださる方の心にまっすぐ届くことを祈っています。

月子(漫画)

『Shrink~精神科医ヨワイ~』作画の月子です。
毎話、それぞれの悩みを抱えた主人公と同じ気持ちになってヨワイ先生のクリニックへ足を踏み入れるつもりで描いています。
この度ドラマ化されることによって、より没入感のあるひだまりクリニックを体験できるのかと思うと今から楽しみで仕方ありません。
心の問題に無関係な人などいないと、連載を重ねる毎に思います。
ぜひたくさんの方に観ていただきたいです。

大山淳子(脚本)

脚色を担当した大山です。わたし自身、若い頃に精神科に通った経験があるので、オファーをいただいた時、「こんなドラマがあったら、勇気づけられる人がいる!」と確信して、参加を決めました。
脚本作りには、中江監督をはじめ、原作者の七海さん、監修のお医者様、プロデューサーほかスタッフのみなさんからもご意見をいただきました。全員が「よいドラマを」と前のめりになって議論を重ねながら、みんなでこしらえた脚本です。わたしは小説家でもあり、普段執筆はひとり静かに進めるので、熱すぎる前のめりチーム(わたし含む)での創作はすごく新鮮でした。どんな映像になるのか、完成が楽しみです。

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