漫画「スキップとローファー」 射水市役所で複製原画展 射水出身・高松さん作品

スキップとローファーの複製原画が並ぶ会場=射水市役所

  ●来庁者、被災地思い鑑賞

 射水市出身の漫画家高松美咲さんの作品「スキップとローファー」の複製原画展が射水市役所で始まった。珠洲市が舞台モデルとなっている作品でファンや来庁者が被災地を思いながら作品鑑賞に浸っている。

 「スキップとローファー」は石川から東京の高校に進学した主人公の生活がコミカルに描かれており、主人公の出身地は高松さんの母方の実家がある珠洲市がモデルとなっている。

 今回の原画展では物語の冒頭や主人公とクラスメートとの出会い、能登に帰省した際などのワンシーンを描いた複製12点が並べられた。鑑賞目的で来庁する人も多く、作品との写真撮影を楽しむ姿も見られる。

 作品の掲載誌「アフタヌーン」編集部は1千万円を石川県に寄付した。単行本「能登半島地震応援版」の収益が1千万円を超えた場合も追加で寄付金が贈られる予定で、高松さんは「連載初期から地元の方々の応援を励みにしてきました。大変な状況が続きますが、私も漫画という形で少しでも返していきたい」とコメントを寄せている。

 4月4日まで市役所に展示され、5~18日は小杉駅、19~5月6日はクロスベイ新湊に並べられる。

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