「感動ありがとう」 春中ハンドV 氷見西條が凱旋

母校で優勝を報告し、記念撮影する氷見西條男子の選手=氷見市西條中

 能登半島地震の影響で氷見市から福島県に会場を移した第19回春の全国中学生ハンドボール選手権(富山新聞社後援)で9年ぶり2度目の優勝を果たした氷見西條男子の優勝報告会は28日、市役所と西條中で開かれた。選手は8月に市で開催される全国中学校体育大会(全中)の制覇を新たな目標に掲げ、井上拓己主将(2年)は「氷見で市民に生のプレー姿を見せ、優勝したい」と力を込めた。

  ●来庁者も拍手

 市役所では、金メダルを掛けた選手が訪れると、職員や来庁者が拍手で迎えた。井上主将は代替開催を受け入れた福島県に感謝し「被災した人に元気、勇気を届けようと頑張った。優勝の夢がかなえられてうれしい」と胸を張った。

 再三の好セーブでチームを救ったGKの戸圓(とうえん)拓空選手(2年)は福島県まで応援に駆け付けた保護者や学校関係者らに感謝し「氷見での試合と変わらないすごい応援で、いつも以上の力が出た」と振り返った。

 林正之市長は「全中では優勝する姿を目の当たりにしたい」とエールを送った。大嶋賢監督は「地元でもう一度日本一になれるようレベルアップを図りたい」と決意を述べた。光安淳子校長も同行した。

 西條中では、生徒や保護者約100人が出迎え、生徒会長の小畑芽生さんが「精いっぱい頑張る姿に自分たちも頑張ろうと思えた。たくさんの感動をありがとう」とねぎらった。

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