【阪神】前川右京が開幕戦でプロ初スタメン 岡田監督が送る戸郷翔征打ちの〝刺客〟

東京ドームで最終調整した阪神・前川

阪神・前川右京外野手(20)が29日の巨人との開幕戦(東京ドーム)でプロ初スタメンを果たす。

キャンプ、オープン戦と結果を積み重ねたきた3年目スラッガーを岡田監督が最大限に評価。巨人・戸郷打ちの刺客として送り込む。岡田監督はキャンプの早い段階から「これは外野は(一軍枠を勝ち取る事は)厳しいぞ。結果が欲しなるわなあ。レフト守っている人(ノイジー)もうかうかできへんで」などと語り、競争を煽ってきた。そこで結果を残した前川に「右やったら使うで」と相手の右腕に対して積極的に起用していく方針を示している。

昨年11月の秋季キャンプの時期から前川は目の色を変えていた。「今はもうアピールという段階じゃない」と話すなど、実戦で結果を残すことに目を向けていた。その貪欲な姿勢が指揮官の心に刺さらないはずはなかった。

28日に敵地・東京ドームで行われた全体練習で前川はフリー打撃などで調整。広角に鋭い打球を繰り出し好調ぶりを示した。練習後に「緊張は?」と問われて
「まだない」と答えた若虎。伸びしろと期待感に満ちたスラッガーが、記念すべき第一歩を踏み出す。

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