レイズの正遊撃手ワンダー・フランコが現地6月1日まで休職扱いに

日本時間3月29日、MLB機構はワンダー・フランコ(レイズ)が休職扱いとなったことを発表した。関係者によると、フランコの休職は現地時間6月1日まで有効で、その期間中、フランコはレイズのロースターの40人枠から外される。今回の措置はMLB機構とMLB選手会の合意によって決められたようだ。フランコは昨年8月、未成年者との不適切な関係に関する疑惑が浮上し、レイズはフランコを制限リストに登録。その後、無期限の休職扱いに移行され、結局フランコは戦列復帰を果たすことができないままシーズンを終えた。

フランコは昨季終了後、レイズのロースターの40人枠に戻ったが、これは手続き上の措置であり、フランコの戦列復帰の見通しが立ったわけではなかった。スプリング・トレーニングにも参加しておらず、現在もMLB機構による調査が続いているため、戦列復帰の見通しは立っていない。ただし、フランコはドミニカ共和国で正式に起訴されているわけではなく、MLB機構による調査の結果次第では、早期の戦列復帰が実現する可能性も残されている。

レイズはフランコの休職扱いによって空いたロースターの枠をニコ・グッドラムの獲得で埋めている。メジャー通算402試合出場の実績を持つグッドラムはツインズとマイナー契約を結んでいたが、開幕ロースターに入れないことが決まり、「譲渡条項」を行使。レイズへのトレードが決まった。ただし、レイズでも開幕ロースターに入ることはできず、マイナーAAA級ダーラムへの配属が決まっている。

なお、MLBの休職は懲罰的な意味合いを持つものではなく、MLB機構とMLB選手会の合意によって定められたDV規定に従い、休職期間中もフランコには給料とサービスタイム(=メジャー登録日数)が与えられる。フランコはレイズと11年1億8200万ドルの大型契約を結んでおり、メジャー3年目の昨季は112試合で打率.281、17本塁打、58打点、30盗塁、OPS.819をマーク。自身初のオールスター・ゲーム選出を果たした。

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