延べ5・7万平米の和光市駅北口駅前再開発、市が都市計画決定/準備組合

埼玉県和光市の「和光市駅北口地区市街地再開発準備組合」による再開発事業が、28日に市の都市計画決定を受けた。低層部に商業施設、高層部に共同住宅が入る延べ約5万6500平方メートルの再開発ビルを建てる。2025年の組合設立認可、26年の権利変換計画認可と着工、29年の完成を予定する。駅前の土地区画整理事業と連携して魅力的な空間を創出し、防災拠点にも活用できるようにする。
事業名は「和光市駅北口地区第一種市街地再開発事業」。新倉1、下新倉1にまたがる区域に再開発ビルを建設する。計画地の面積は約7100平方メートル。和光駅北口に接し、「和光市駅北口土地区画整理事業」の区域(11・3ヘクタール)に立地している。市で初めて高度利用地区適用エリアを利用した都市型高層住宅となる。
建物は延べ約5万6500平方メートルの規模。構造や階数は未公表としている。低層部に商業施設、高層部に住宅(約300戸)を配置。住宅部分は東側にセットバックする。商業施設は駅の南北通路と直結する。敷地内に駐車場や駐輪場のほか、歩行者道路や歩道状空地も設ける。都心に近く交通利便性に優れた地勢を生かせるよう、周辺道路の狭さや住宅密集などの課題を解決できるような施設を目指す。
準備組合には三菱地所、三菱地所レジデンス、大京が事業協力者として参画している。

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