【山口天気 朝刊3/29】天気回復も規模大きめの黄砂飛来…ヒノキ花粉とのWパンチにも注意 週末にかけて霞む空続く

昨夜は一時、やや激しく雨が降った所もあった山口県ですが、夜明け前までに、低気圧や前線に伴うまとまった雨雲は、おおむね東に抜けていきました。

このあとは天気は回復傾向ですが、すでに韓国で黄砂流入が観測され始めており、きょう29日(金)日中は日本列島にも黄砂が飛来していきそうです。九州から北海道に至るまでかなり規模の大きい黄砂飛来にもなる見通しです。その中でも県内など西日本はやや濃度の高い黄砂にもなる、とみられます。

きょう、県内に流入する黄砂は「中規模クラス」…景色はシッカリと霞んで車や洗濯物などへの付着が心配なレベルにはなる見込みです。黄砂によるアレルギー症状なども十分気をつけて、お出かけの際はマスク着用や部屋の空気の入れ替えも最小限にとどめるなどの対策を心がける必要もあります。

さらに、きょう29日(金)は、ヒノキ花粉の飛散量が一気に増え、「極めて多い」おそれの所もある、とみられます。黄砂と花粉のWパンチでの、さらなる症状悪化にも十分注意し、入念な対策を心がけていきましょう。

空模様は、きょう29日(金)の日中はおおむね晴れて、柔らかな日差しがタップリ。しかし空は青空ではなく、黄砂で霞む空となりそうです。海上では、やや強い風とともに波もやや高めの所があるでしょう。

そして日中は南風が入るため、グンと気温が上がります。多くの所で最高気温は20度以上と昼間は春爛漫の暖かさに。上着を脱ぎたくなるような陽気になりそうです。

今週末も晴れ間多めですが、日本海側は一時雲が増えるタイミングも。また、引き続き、黄砂が漂い続ける見込みです。来週4月のスタートも晴天となり、ゴールデンウィークの頃の暖かさにもなり、来週にかけてサクラの開花は急ピッチで進んでいくでしょう。

(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)

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