「覚えておいて!」 命にかかわる緊急事態の対処法 消防局が教える「口頭指導」とは

万が一の緊急事態に備える(写真はイメージ)【写真:写真AC】

急な体調不良や思いがけない事故など、命にかかわる緊急事態が起きることがあります。そんな万が一の事態に備え、尼崎市消防局が公式インスタグラムアカウント(amagasaki.119.fd)が「覚えておいて!」と呼びかけているのが、緊急時に対処法を教えてくれる「口頭指導」についてです。

◇ ◇ ◇

「119番通報して、救急車を呼んだときに教えてくれます」

「みなさま、こんなときはないでしょうか?」

そんな問いかけとともに、公式インスタグラムアカウントに動画を投稿した尼崎市消防局。そこでは、生死を争うような緊急事態が3つ紹介されています。

1. 息もしていないし、意識もない
2. 熱湯をこぼして大やけどをしている
3. のどに物を詰めてしまった

どれも実際に遭遇してしまったら、パニックになりそうな緊急事態です。それぞれの状況に対する的確な対処法を知っている人は、そう多くはないでしょう。そこで知っておきたいのが、同局が「119番通報して、救急車を呼んだときに教えてくれます」という「口頭指導」です。

これは、救急車が到着するまでの間に、119番の受付の職員が緊急事態に対処する方法を教えてくれるもの。

今回の場合、1の「息もしていないし、意識もない」ときは「心臓マッサージ」、2の「熱湯をこぼして大やけどをしている」ときは「やけどの対処法」、そして3の「のどに物を詰めてしまった」ときは「異物の除去法」を電話で教えてくれるといいます。

その際、片手が携帯電話でふさがっていると対処が難しくなります。ただでさえ、緊急事態という不慣れな状況であることを考えれば、両手を空けるように心がけたいですよね。そこでおすすめするのが、携帯電話の「スピーカーモード」を使うこと。携帯電話をスピーカーモードに設定し、床や地面に置くことで両手が自由に使えるため、対処法を実践しやすくなるのだとか。

この投稿には1000件を超える“いいね”が。コメント欄には「スピーカーモードのやり方理解しておかないとダメですね」「迷わず口頭指導を受ける、これを覚えておきます」「口頭指導、とても心強いです」など、ためになるとの声が寄せられています。

動画は「僕たちが助けに行くまで、ご協力よろしくお願いします!」と呼びかけ、締めくくられています。

© 株式会社Creative2