多くが寿命、シラカバ林を後世に 久慈の平庭高原、再生へ協議会

平庭高原に広がるシラカバ林(久慈市提供)

 31万本を超えるシラカバが広がる久慈市山形町の平庭高原のシラカバ林を守ろうと「平庭高原白樺林再生協議会」が設立された。多くの木が寿命を迎え、林の存続が課題となる中、関係者は研究成果の共有などを通し、美しい景観を後世に引き継ぐ決意を新たにした。

 市が22日に同町のセンターハウス平庭山荘で設立総会を開き、盛岡広域森林組合の阿部義樹理事を会長に選んだ。2025年度までに管理計画を策定する。

 専門家の報告会には約40人が参加し、森林研究・整備機構森林総合研究所東北支所の職員らが写真やグラフ、地図などを用いてシラカバが多く生えている場所の地理的特徴や過去3年間の落下種子数などを紹介。「生育には十分な照度と土壌の露出が必要」などと説明した。

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