水路で高齢女性が自転車の下敷きに 「大変だ」近くの大人に助け求めた小4女児に感謝状

舞鶴署の曽根署長(左)から感謝状を受け取る﨑山さん=舞鶴市行永・倉梯第二小

 水路に転落した女性の救助に貢献したとして、京都府警舞鶴署は倉梯第二小学校(京都市舞鶴市行永)4年の﨑山紫さん(10)に感謝状を贈った。

 同署によると、1月26日午後6時半ごろ、﨑山さんがそろばん教室から帰ろうと同市森の水路沿いを歩いているとうめき声が聞こえた。のぞき込むと、女性(69)が自転車の下敷きになって苦しんでいたという。

 﨑山さんは「これは大変だ」と、すぐに自宅に戻って祖母に伝え、近くで作業していた建設作業員などにも助けを求めた。

 女性は集まった大人約5人がかりで水路から引き上げられた。﨑山さんは自宅から持ってきた毛布で女性を温めながら一緒に救急車の到着を待った。女性は自転車と一緒に転落したとみられるが、大きなけがはなかったという。

 3月22日にあった同小学校の終業式後に全校児童の前で曽根裕之署長から賞状を受け取った﨑山さんは「助かってよかった。(緊急時の行動について)教わったこともあるけれど、そのときは忘れていて自分で考えて行動した」と話した。

© 株式会社京都新聞社