本日公開『オッペンハイマー』“アカデミー賞キャスト”特別映像が解禁

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本日公開初日を迎える『オッペンハイマー』より、キャストが登場する特別映像が解禁された。

本作は、第二次世界大戦下、世界の運命を握った天才科学者オッペンハイマーの栄光と没落の生涯をクリストファー・ノーラン監督が映画化。第96回アカデミー賞では作品賞、監督賞を含む最多7部門受賞となった。

ノーラン監督は、IMAX65ミリと65ミリ・ラージフォーマット・フィルムカメラとを組み合わせた、最高解像度の撮影を実践。また、本作のためだけに開発された65ミリカメラ用モノクロフィルムを用い、史上初となるIMAXモノクロ・アナログ撮影を実現。IMAX撮影による、天才科学者の頭脳と心を五感で感じさせる極限の没入体験を味わえる作品となっている。

今回解禁された映像は、ロスアラモスの砂漠で実験に挑むオッペンハイマーが、「我々は未来を想像し、その未来に恐怖を覚える」と世界を変える可能性に言及する場面から始まる。アカデミー賞主演男優賞に輝いたキリアン・マーフィーが演じるJ・ロバート・オッペンハイマーは、アメリカの国家プロジェクト“マンハッタン計画”を率いた天才科学者。彼の頭脳と心に観客を導くために、監督・脚本・製作のクリストファー・ノーランは「初めて一人称で脚本を書いた。オッペンハイマーの視点で読み進めてほしくてね」と語る。脚本を読んだマーフィーは「珍しい形式だから一瞬戸惑ったけど、意味が分かった時、責任重大だと感じたよ」と気を引き締めたという。

主役にキリアンが決定すると、監督は「脇を固める名優も必要だ」と、ロスアラモス研究所に集う科学者、軍人、家族らのキャスティングを進めた。エミリー・ブラントは「クリス(クリストファー)に呼ばれたらどんな作品でも出る」と妻キティ・オッペンハイマー役を快諾、オッペンハイマーのかつての恋人ジーン・タトロック役のフローレンス・ピューも「断るなんてイカれてる。おそらくみんなそう言うはずよ」と語った。

戦後、オッペンハイマーと対立することになるアメリカ原子力委員会の委員長で米海軍少将の難役ルイス・ストローズを演じ、初のアカデミー賞助演男優賞を受賞したロバート・ダウニー・Jr.は、「台本を読んだ瞬間、非常に鋭いビジョンがあると感じた。それを再現できたら名作になるだろうとね」と作品への強い確信と期待感を表した。

続いて、“マンハッタン計画”の最高責任者レズリー・グローヴス役のマット・デイモンが登場。「(米陸軍の将校である)グローヴスを知るため彼の経歴を調べ、クリスに人物像を確認した。軍人のグローヴスはいわば科学者たちの子守役だ」と、研究に没頭し予測不能な科学者たちを見守る存在として役作りを進めた。

ロバート・ダウニー・Jr.は、「ストローズという人物を中立的な視点で理解した。有能で正義感の強い役人だが常に画策している。裏で糸を引いているんだ」と自身が演じたキャラクターを分析。時には強引に計画を進めるストローズを見事に体現している。

最後にキリアン・マーフィーは、「オッペンハイマーの視点は特異だ。物理学者としての行動や責任にすごく興味があった」と語り、ノーラン監督は「主要キャストの演技力に加えて、全体としての調和も重視している。それを肌で感じているのは役者自身だ。監督として彼らの視点を持つために毎日現場に足を運んだ」と結んだ。

『オッペンハイマー』アカデミー賞キャスト特別映像

『オッペンハイマー』
3月29日(金)公開
IMAX劇場全国50スクリーン、Dolby Cinema全国10スクリーン、35mmフィルム版109シネマズプレミアム新宿にて同時公開
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