四日市に投入の「連節バス」公開 三重交通 輸送効率の向上へ

報道陣に公開した「グリーンライナー」

 【四日市】三重交通(本社津市、田端英明社長)は28日、四日市市の生桑車庫で、連節バス「GREEN LINER(グリーンライナー)」を報道陣に公開した。4月1日から羽津山線で導入し、近鉄四日市駅と半導体大手キオクシアの四日市工場を平日1日当たり2往復する。

 車両はいすゞ自動車の「ERGADUO(エルガデュオ)ハイブリッド連節バス」。全長18メートル。113人の定員で、一般的な路線バスの約1.6倍。

 グリーンライナーは羽津山線専用。今回2両を導入する。これまで同線の連節バスは、伊勢市内を走行している「神都ライナー」を需要に応じて運行していた。

 混雑緩和や待ち時間短縮などの効果が認められたことから神都ライナーは伊勢市エリア専属とし、新たにグリーンライナーを投入することにした。導入費用は2両合わせ約2億円。うち約半分を、環境省の「二酸化炭素排出抑制対策事業等補助金」で賄った。

 三重交通の増田浩士・バス営業部長(乗合)受託営業部長は「連節バス増設による効率輸送を通じ、環境負荷の軽減に貢献していきたい」と話している。

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