スマートフォンで災害時の避難情報などが確認できる公式アプリ「福島県防災アプリ」について、県は新年度から既存の講習会を活用して普及促進に取り組む。
アプリは自然災害が激甚化・頻発化している中、県民の防災力の向上につなげる目的で県が開発した。27日から運用が始まっており、無料で利用できる。
県は今年度から自分に合った避難計画を考える「ふくしまマイ避難シート」の作成を支援する講習会を開いている。県内各地で年間約80回実施した。講習会を活用し、マイ避難シートや避難所検索などの機能が盛り込まれたアプリの特長を周知し、利用者を増やしたい考えだ。
28日に県庁で完成発表会が開かれた。内堀雅雄知事がアプリとポータルの詳細を説明した。福島大行政政策学類の学生らが操作性や機能性を体感した。内堀知事は「いざという時に抵抗感なく使える環境を作りたい」と述べた。
県はアプリのダウンロード数を2025(令和7)年度までに10万件とする目標を掲げている。県危機管理課の担当者は「各市町村の広報紙にアプリの紹介記事を掲載するなどして広くPRしていく」と語った。