大谷の恩師マドン、水原氏の騒動で愛ある本音「どちらの言い分も信じられない」「びっくり仰天」

エンゼルス時代の大谷翔平(左)とマドン氏【写真:Getty Images】

エンゼルス元監督のジョー・マドン氏が水原氏の賭博問題で口を開いた

米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手の専属通訳を長年勤め、違法賭博に関与した疑いで解雇された水原一平氏について、元エンゼルス監督のジョー・マドン氏が米国のメディアに口を開いた。エンゼルス時代にはともにベンチに入った間柄で「全てのことにびっくり仰天したよ」と驚きを表明し「両者の言い分どちらも信じられない」と本音も。2人が争うような関係性になってしまったことへの違和感を表明している。

水原氏は巨額の違法賭博に関与した疑いで、20日に韓国・ソウルで行われた開幕戦後にドジャースを解雇された。その後大谷は声明を発表し、自らは賭博を行っておらず、胴元への自身の口座からの送金は水原氏によって知らぬ間になされたと主張している。

米フロリダ州の地元紙「タンパベイ・タイムズ」が掲載した「ジョー・マドンはショウヘイ・オオタニの賭博スキャンダルをなんとか理解しようと試みている」という記事によると、マドン氏は「全てのことに本当にびっくり仰天したよ」と驚いている様子だ。

「まさか。私たちのように彼らと一時期を共にした人からすれば、こんなことが起こるなんて誰も到底予想できなかったし、両者の言い分どちらも信じられないよ。私もそうだ。ショウヘイが賭け事をするなんて信じられないし、イッペイがショウの信頼を破るなんて信じられない。彼らと毎日一緒にいて、毎日コミュニケーションを取っていたんだ。そうやって(オオタニは)二刀流選手になったんだ」と、2人の関係性が大きく変化してしまったことへの違和感を口にしている。

「私が言いたいのは、私は彼らとかなりの会話を交わし、コミュニケーションを取っていたということ。みんなが示唆してきたように、彼らは切っても切れない仲だった」と主張し「彼らはいつも仲良しに見えた……。彼らの間で口論や不一致は見たことがない」と当時の様子を証言している。

さらに「私たちは皆、同じ価値観を持ちたいものだし、彼(大谷)はイッペイの友人だった。だから彼が正しい男を選んだと信用するものだ。そして、イッペイと話してみたら、ああ、なるほど。なぜ彼らがあれだけ親密で、彼(オオタニ)が彼(イッペイ)のことを信頼しているのか分かったよ。食い違いがあると考える理由すら一度もなかった」と、水原氏のことも完全に信用していた様子がうかがえる。

THE ANSWER編集部

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