北陸新幹線金沢―敦賀間の延伸を受け、首都圏100カ所以上のJR駅では恐竜を題材にしたキャンペーンを展開している。福井を扱ったテレビ番組も増え、春の大型連休や夏休みの観光シーズンに向けて、都民の熱い視線が福井に注がれている。
各駅のキャンペーンには、海鮮丼をくわえるフクイラプトルや、丸岡城を背に乗せるフクイティタンのイラストなど、ユニークな恐竜装飾素材を福井県がJR東日本に提供。各駅が独自にプリントしたり、パネルを手作りしたりと創意工夫し、コンコースなどに飾っている。キャンペーンは3月末までをめどに続けられる。
⇒福井駅東口に実物大のトリケラトプス親子
巣鴨駅(豊島区)では改札近くの柱に、天井まで届く巨大なフクイラプトルのイラストが登場。鳴き声のような独創的な言い回しで、金沢―敦賀間開業をアピールしている。恐竜がポスターから飛び出しているような、迫力満点のトリックアートパネルも手作りし、展示している。
毎日同駅を利用する女性(80)は「恐竜をうまくPRに使っている。ゴールデンウイークに出かけたいと思う小さい子どものいる人も多いのでは」。自身は京都旅行が趣味といい「福井に行ってから京都に向かうのもいいかも」と旅程に思いを巡らせていた。