西富岡バイパス 24年経て全線開通 交通利便性向上など期待 伊勢原市

開通式のテープカットの様子

市内を通る県道603号(上粕屋厚木)が全線開通し、3月25日に日向薬師入口交差点で開通式が行われた。県により整備が進められ、これまでに約1・2Km区間(石倉橋交差点〜日向薬師入口交差点)が開通していた。

全体延長約1・9Kmとなる本路線は、新東名高速道路の伊勢原大山インターチェンジ(IC)への円滑なアクセスを確保するため、県により整備が進められていたもの。県道611号、612号石倉橋交差点から県道63号、64号の分かれ道交差点に至る本線部と、伊勢原大山ICに至る延長約350mの接続区間(2車線)を新たに整備する西富岡バイパスとして、2000年度から事業に着手。2019年7月に本線西側の1・2Km区間の供用を開始し、2020年には新東名高速伊勢原大山ICへの接続区間の供用を開始した。

今回、残りの0・7Km区間が完成して全線が開通したことで、交通の利便性の向上や地域の活性化が図られるとともに、緊急輸送道路である本路線が整備されることで、災害時の救命・救急活動の円滑化などが期待される。

開通式には来賓として高山松太郎伊勢原市長のほか、地元自治会会長らが出席。高山市長は「全線開通は市にとって大きな喜び」とし、関係者らに謝辞を贈り、さらに「経済的発展に大きく寄与すると期待する。県の湘南への玄関口として今後も発展していく」とあいさつした。地元の住民は「朝夕の交通渋滞の緩和になれば。近くに小学校もあるので、子どもたちの安全のためにも良くなるだろう」と話した。

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