井上尚弥vsネリは34年前タイソン戦を彷ふつ 米メディア「誰もが衝撃受けた」と回顧

井上尚弥とネリ

ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(30=大橋)がWBC同級1位ルイス・ネリ(29=メキシコ)を迎え撃つ防衛戦(5月6日、東京ドーム)で大番狂わせの可能性が指摘されている。

米メディア「ESSENTIALLY SPORTS」は「井上は無敗だが、ネリは1敗。ボクシング界も2人対戦を楽しみにしている」と報道。その上で東京ドームでのボクシング興業は1990年の世界ヘビー級3団体統一王者マイク・タイソン(米国)対ジェームス・ダグラス(米国)戦以来となることに「その試合でダグラスがタイソンを破ったとき、誰もが衝撃を受けた」と指摘し、スター選手が歴史的敗戦を喫した試合に注目した。

当時「世界最強」だったタイソンは37戦無敗でタイトルマッチ10連勝中。圧倒的有利とみられていた。同メディアは「洗礼を受ける準備ができていたダグラスは真っ向から戦った」とし「誰もが認める世界ヘビー級チャンピオンをノックアウトするという考えられないことをした。そして今回、34年ぶりの東京ドームで開催される」と報じ、大番狂わせが起きる可能性を示唆した。

当時のタイソンと同じように、井上の優勢が伝えられる中、同メディアは「とにかく井上が東京ドームを復活させるのは楽しみですか?」と問いかけていたが、歴史は繰り返されるのだろうか。

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