『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』ポール・ラッド&キャリー・クーン スーツ(つなぎ)に袖を通すのは特別な経験でした【Actor’s Interview Vol.395】

前作『ゴーストバスターズ/アフターライフ』(21)を超える全米大ヒットスタートを切った『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』。このシリーズ最新作が日本でもいよいよ公開!本作に出演したポール・ラッドとキャリー・クーンのオフィシャルインタビューをお届けします。前回着ることのなかったゴーストバスターズのスーツ(つなぎ)に身を包み、ゴーストバスターズの一員となった今回の二人。ニューヨークプレミア直後の二人の話をぜひお楽しみください。

『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』あらすじ

太陽が降り注ぐ真夏のニューヨーク。謎の男によって街角のオカルト鑑定店へ持ち込まれた、先祖代々伝わるという骨董品。ゴースト退治のプロである”ゴーストバスターズ”として活動するスペングラー家は、ゴースト研究所の調査チームと協力し、その正体が全てを一瞬で凍らせる史上最強ゴースト<ガラッカ>を封印する”ゴーストオーブ”であることを突き止める。しかし、手下のゴーストたちの策略によってガラッカが封印から解き放たれてしまう。氷のパワーでニューヨーク中を襲うガラッカ。人々が海水浴を楽しむビーチにも、突如として巨大な氷柱が大量出現!悲鳴を上げながら逃げ惑う人々をよそにその勢いはとどまらず、ニューヨークの街は氷河期さながらの氷の世界に―。果たして、ガラッカの真の目的とは何なのか。謎の男とは一体何者なのか。そして、ゴーストバスターズはゴーストたちに奪われた夏を取り戻し、ニューヨーク、そして世界を救うことができるのか――。

劇中の隠れメッセージに喜ぶファンたち


Q:全世界待望のニューヨークプレミアが遂に開催となりました。今のお気持ちをお聞かせください。

ポール:とてもいい気分です。作品がついに公開され、話題となることを思うとワクワクします。このシリーズにとって重要な場所であるニューヨークで皆と再会できたことはとても嬉しいことでした。

キャリー:映画館がファンでいっぱいになり、ファンと一緒に映画を観ることができました。映画を見るには最高の環境でした。ファンの世界は本当に特別なものですから。

Q:本編をご覧になったのは初めてでしたか?感想をお願いします。

キャリー:私は初めて観ました。パソコンで観るのではなく劇場で体感したかったので、待った甲斐がありました。ファンと一緒に観ることを楽しみました。ファンたちは劇中の隠れメッセージを発見すると歓声を上げるのです。これ以上の方法で観ることは考えられません。

ポール:それは間違いなくいい方法ですよね。映画はとても興奮しましたし、そして観ながらいつも不思議な感覚に陥ります。「ああ、このシーンは初めて観た」とか、「このシーンを撮影したのを覚えている」とか、「ああ、彼らこそがオリジナルのゴーストバスターズだ」とか、初めて観るときはとにかくいろいろな感情が湧き上がるのです。

Q:本作では新旧バスターズが勢ぞろいし一丸となって最強の敵に挑みますが、旧バスターズの方々とは撮影中どんな会話をされましたか?

キャリー:撮影現場で最も印象に残っているのは、ダン(・エイクロイド)と一緒に控え室で過ごしたことです。ダンは私たちとよく一緒に過ごし、私たちは彼に初期のSNL(サタデー・ナイト・ライブ)について質問をしたりして、ダンの素晴らしいエピソードを聞くことができました。彼らは皆、快くシェアしてくれました。

ポール:『ゴーストバスターズ』についてだけではなく…、それも100回くらい聞きましたが、アニー・ポッツにジョン・ヒューズのことを聞いたりしました。他の皆と同じように、私たちもこの映画の「OG(original gangsta 本家 元祖)」たちの大ファンですし、このような作品に取り組む際、尊敬する人たちと彼らの功績について語り合えることは奇跡のように素晴らしいことの一つ。これらの思い出こそが、私がこれからも大切にしていくものだと思います。

凍りついてしまうような経験⁉︎


Q:本作では真夏のニューヨークが凍ってしまいますが、最近ご自身の中で凍りついてしまうようなエピソードはありましたか?

キャリー:私はウィスコンシン大学マディソン校に通っていたのですが、自転車通学をしていて、その道すがら鼻の穴と眼球が凍りそうでした。そこで死の恐怖を味わいましたね。

ポール:僕はカンザスシティにフットボールの試合を見に行きました。カンザスシティ・チーフス対マイアミ・ドルフィンズの試合だったのですが、それはNFL史上4番目に寒いフットボールの試合として記録されたほどでした。実際、つい最近、1週間ほど前のことですが、その試合会場にいたファンが凍傷のため切断手術を受けなければならなくなったというニュースがありました。あの日は本当に、これまで経験したことのないような厳しい寒さでした。ありがたいことに私は無傷でしたが、(小声で)私はスイートルームにいたので…。

キャリー:ポール・ラッドはそれほど寒くはなかった(笑)。

ポール:外では観戦しないよ!冗談じゃない!チームのファンだけど、そんなことはしないよ!

キャリー:ポールは顔の部分切断なんて出来ませんからね!顔も仕事の一部ですから!(笑)。

ポール:映画がつながらなくなっちゃう(笑)。

キャリー:でも特殊メイクの技術は相当進化してますよ。ブラッドリー・クーパーの担当に電話しないと。

ポール:(大爆笑)それいいね!ちょっとまって、『ゴーストバスターズ』に『マエストロ:その音楽と愛と』(23)の鼻が映ってなかった!?

※映画『マエストロ:その音楽と愛と』で作曲家レナード・バーンスタインを演じたブラッドリー・クーパーの鼻が、特殊メイクで大きくされていた話題に触れたもの。

キャリー:(鼻を)借りたんです。再撮影用にね。

ポール:そりゃいいや。ブラッドリーのことは知っています、彼は最高にいいヤツです。

キャリー:きっと鼻を貸してくれますね。

ポール:貸してくれるさ。

キャリー:でもあなたには大きすぎるかも…彼は背が高いから。

ポール:そうだね…彼は背が高い。僕はそうじゃない。悲しいけど。

ゴーストバスターズのスーツ(つなぎ)に袖を通す


Q:本作の一番の見どころや注目シーンがあれば教えて下さい。

ポール:それに答えるのは難しいですね…中に入り込みすぎていましたから。でも、OGや、スーツや、戦う姿を見る度にとても興奮します。

キャリー:私はアニー・ポッツのシーンが大好きです。彼女がスクリーンに映し出される度に自然と笑顔がこぼれます。彼女のことが大好きなので、つい見てしまいます。

Q: ポールに質問ですが、前作では着ることが無かったゴーストバスターズのスーツ(つなぎ)に袖を通した時のお気持ちはいかがでしたか?

ポール:この映画に携わることは、最初から最後まで「ここに自分がいて演じているなんて信じられない」という気持ちの連続でした。初めてあのスーツを着たときは夢みたいでワクワクしました。いつもは衣装に着替えるのが面倒で、自分が着てきた服のまま撮影ができたらいいのにと思っているのですが、あのスーツに身を包むのは毎回刺激的でした。今でもそうです。あのスーツは本当にかっこよく、着心地もいいし、象徴的なものです。あのスーツを着ることは特別な経験でした。

Q:本作では本格的にゴーストバスターズの一員として子供たちと活動することになりましたが、いかがでしたか?

キャリー:前作『ゴーストバスターズ/アフターライフ』では、私はプロトンパックを背負ったり、スーツを着たり、ECTO-1を乗り回すことはなかったので、子供たちがとてもうらやましかったです。その後ジェイソンから連絡を受け、正式に2作目を製作することになり、「君たちもプロトンパックを背負って撃つんだ」と聞きましたが、そのことを完全に理解できていなかったかもしれません。映像を見た今も現実味がないのです。まだ夢のように感じています。

Q:日本の『ゴーストバスターズ』ファンに向けて一言お願いいたします。

ポール:日本の『ゴーストバスターズ』ファンの皆さんが映画を気に入ってくれることを願います。私たちが驚いたように、映画の中の隠れメッセージや子どもの頃に見た要素に興奮して楽しんでください。結局のところ、私たちもこのシリーズのいちファンですから、同じ情熱を持っています。映画をぜひ楽しんでください。

キャリー:世界的なファンの広がりにいつも驚かされます。オリジナル映画のファンでもある日本のファンの皆さんには、素晴らしい秘密の数々や映画に隠された要素をぜひ楽しんでもらいたいです。素晴らしい時間を過ごしていただけると思いますし、皆さんのサポートに心から感謝しています。この作品は私にとって、これまでの人生で経験したことのないような、愛に溢れた大切なものとなりました。

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ポール・ラッド

1969年4月6日アメリカ、ニュージャージー州生まれ。1995年アリシア・シルヴァーストーン主演による『クルーレス』(1995)でヒロインの相手役を演じ注目される。その後レオナルド・ディカプリオ主演の『ロミオ+ジュリエット』(1996)などに出演。TVドラマでも活躍し、人気TVシリーズ「フレンズ」(2002-04)で、リサ・クドロー演じるフィービーの恋人役として出演した。2004年の『俺たちニュースキャスター』などコメディ映画も多く、『40歳の童貞男』(2005)、『ナイト ミュージアム』(2006)、『無ケーカクの命中男/ノックトアップ』(2007)、『40男のバージンロード』(2009)、『俺たちニュースキャスター 史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク』(2013)など作品が続いた。2015年、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の作品となる『アントマン』の主役に抜擢。続く『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)、『アントマン&ワスプ』(2018)、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)、『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(2023)にも引き続きアントマン役で出演している。『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』(2023)ではモンド・ゲッコーの声を演じた。

キャリー・クーン

1981年1月24日アメリカ、オハイオ州コプリー生まれ。マウント・ユニオン大学で学士号を取得し、ウィスコンシン大学マディソン校で演技の修士号を取得。ステッペンウルフ・シアター・カンパニーで舞台の経験を積む。2011年「バージニア・ウルフなんかこわくない」で初舞台を踏み、その後ブロードウェイでもハニー役を演じたことで、トニー賞の演劇部門最優秀主演女優賞にノミネートされたほか、ブロードウェイでの優れたデビューを称えるシアターワールド賞を受賞。いくつかのTVドラマに出演した後、デヴィッド・フィンチャー監督作『ゴーン・ガール』(14)で、主人公のベン・アフレックの双子の妹役を演じ注目される。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(18)ではサノスの手下の一人プロキシマ・ミッドナイト役に抜擢された。その他の映画には、『ロスト・マネー 偽りの報酬』(18)、『父さんはオジロジカ・ハンター』(18)、『KIN/キン』(18) などがある。『8月の家族たち』の原作となった戯曲でピューリッツァー賞を受賞した、戯曲家で俳優の夫レイシー・レッツともにシカゴに住んでいる。

構成:CINEMORE編集部

『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』

3月29日(金)全国の映画館にて公開

配給:ソニー・ピクチャーズ

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