山形市の木彫作家高橋晋市さん(68)の個展「木ままなオブジェたち2024」が28日、同市諏訪町1丁目のギャラリー絵遊(かいゆう)で始まった。動物などを題材にしたユーモラスな作品が並ぶ。31日まで。
オブジェや時計など約50点を展示。1枚の板や1本の木を彫って仕上げた。ペンギンを擬人化して指揮者に見立てた作品は、ワイシャツ部分に彫りを入れることで、タキシードとの素材の違いを表した。
優雅に泳ぐ金魚や、愛らしい表情のコツメカワウソを表現した作品もある。たい焼きをモチーフにした額入りのオブジェには、本物のアズキを埋め込む遊び心を加えた。高橋さんは「身近な物にひねりを利かせ、アートにしている」と話した。