搭乗客らが美しい音色に聴き入る 山形空港で山響のアンサンブルコンサート

到着客を演奏で出迎える山形交響楽団のメンバー=東根市・山形空港

 東根市の山形空港で28日、山形交響楽団のアンサンブルコンサート「山響in山空」が開かれた。搭乗客や市民らが、オーケストラメンバーの金管三重奏を楽しんだ。

 山響が35市町村でアンサンブル演奏を披露するプロジェクトの一環。トランペット、ホルン、トロンボーンの奏者3人が「最上川舟歌」や「愛を込めて花束を」などを披露し、幅広い年代が美しい音色に聴き入った。東京都調布市から帰省し、祖母らと訪れた小学1年松田充生(みお)さん(7)は「春休みのいい思い出になった」と喜んだ。

 コンサートに続いて3人は、大阪からの到着便の搭乗客を演奏で歓迎した。到着口を出た子どもが出迎えた親族と抱き合う姿は、金管三重奏の音色も相まって、さながら映画のワンシーンのようだった。

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