鹿児島で桜開花、平年より3日遅く 1週間から10日で満開へ

開花が確認された標準木の桜=29日、鹿児島市の鹿児島地方気象台

 鹿児島地方気象台は29日、鹿児島市東郡元町の敷地内にある桜(ソメイヨシノ)の標本木が開花したと発表した。平年より3日遅く、昨年より5日遅い。今後1週間から10日で満開になる見込み。

 午前9時20分ごろ、標本木に6輪咲いているのを気象台職員が確認した。基準は花が5〜6輪開いた状態。

 気象台によると鹿児島市の冬(12月〜2月)の平均気温は1884年の統計開始以降、最高の11.7度。花の芽が寒さで目覚める「休眠打破」が進まず、平年より開花が遅れたとみられる。

 九州では25日に宮崎、26日長崎と熊本、27日は福岡で開花が確認された。

開花を確認する気象台の職員=29日、鹿児島市の鹿児島地方気象台

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