シンクながさき DX推進拠点「LD+」を開設 県内企業のIT導入など促進

最新のデジタル機器などを展示している「LD+」=長崎市元船町、ながさき地域政策研究所

 ながさき地域政策研究所(シンクながさき)は、県内企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)とマーケティングを推進する新たな拠点「LD+(エルディプラス)」を長崎市元船町のオフィス内に開設した。県内のIT関連企業の先端機器展示やセミナーなどを通して、企業のIT導入やビジネスマッチングを促進する。
 企業の学びと出会いの場をつくろうと2月末にオープン。拠点の名称は「ロジカルシンキング」「デジタル」「デザイン」の視点を経営にプラスするという意味を込めた。県内に事業所を置くIT関連企業7社が協力し、各社の機器を常設展示。実際に技術を体験することで、企業のDXや新規事業のアイデアにつなげる狙い。
 7社のうち「Liaison Design(リエゾンデザイン)」(長崎市)は、タブレットやスマートフォンを使って要介護者の情報を共有できるDXツールを紹介。「デンソーウェーブ」(同)は人と協働できるロボットを展示しており、来場者が操作できる。今後も企業の入れ替えや業種を絞った企画展示を計画している。DXやマーケティングをテーマにしたセミナーも月に1回開催。個別相談にも応じる。
 シンクながさきの鶴田貴明理事長は「県と協力し、県内企業のDXを進めてきたが、なかなか意識が高まっていかないという課題がある。一定のコンサルティング能力を有し、県内のDXをけん引できるIT企業の育成にも力を入れていきたい」と話した。
 運営時間は月~金曜の午前10時~午後5時。シンクながさき(電095.820.4865)。

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