完全試合の佐々木朗希は78%!侍JAPAN監督/井端弘和が語る投手が目指すべき「ストライク率」とは!?【少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」】

投げる

野球の華の1つに「速い球を投げること」があります。しかし、大事なのは「やみくも」に投げないことです。投手、捕手、内野手、外野手、どのポジションであっても目標に向かってコントロールよく「正確」に投げることこそ一番大事なのです。「正確」に「速い」球を投げることを心がけましょう。

投手の「ストライク率」

「ストライク率」は、50パーセントをめざす。「6球に3球ストライク」なら、四球にならないで、三振を取れる計算。以後、高学年になるにつれ、「5球に3球」の60パーセントをめざす。ちなみに2022年に完全試合を達成した佐々木朗希投手(ロッテ)の「ストライク率」は、全105球中ボール球が23球で、78パーセントだった。完全試合を達成するくらいだから四球がなく、コントロール抜群だった。

「1イニング」に15球が1つの目安。少年野球の「球数制限」が60球なら4回終了まで、70球なら5回途中で交代になることを考慮して、2番手投手の準備が必要。2023年WBCは侍ジャパン「第2先発」の好投が優勝につながった。

ロジンバッグの粉を手につけて、球の滑りを防ぐ。投手は指をなめて唾をつけたり、ユニフォームにボールをこすりつけてはいけない。

【出典】『少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」』 著:井端弘和

【書誌情報】
『少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」』
著:井端弘和

侍JAPANの日本代表監督、井端弘和氏が指導する少年野球の基本的プレー解説書。野球の根幹になる「打つ」「走る」「投げる」「守る」の4つのプレーに関して、初級・中級・上級の難易度別にステップアップできるよう写真とイラストで丁寧に解説します。世界を代表する選手も、日本の部活でプレーする選手も、この4つの基本に関して特別違うことをするわけではありません。確実にプレーを習得しステップアップしていくことで、世界レベルの基本に迫れます。「教えて井端さん」の野球コラムも章ごとに掲載。少年野球をプレーする生徒、指導者にとって、基本を見直したり、知ってるようで知らなかったプレーを見直す、必読の一冊です。

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