【動画】佐賀市立2園で閉園式 成章保育所と本庄幼稚園  新設「本庄こども園」に統合

「成章保育所、ありがとう」と別れの言葉を述べる卒園したばかりの園児=佐賀市の同保育所

 佐賀市立の成章保育所と本庄幼稚園の閉園式が23日、それぞれの園で開かれた。施設が老朽化したため、成章保育所は50年、本庄幼稚園は70年の歴史に幕を下ろした。新年度からは、両園を統合した同市立初の幼保連携型認定こども園「本庄こども園」が運営を始める。

 成章保育所の閉園式には歴代の所長や卒園児、その保護者らが駆け付けた。古川正幸所長は「利便性の良さもあり多くの園児が通った。地域に支えられ、さまざまな体験で思い出をつくった」と感謝を述べた。

 1997~99年に所長だった溝口可奈子さん(77)は、発泡スチロールを活用した米作りなど環境教育や食育に力を入れたことを振り返った。前週に最後の卒園式を迎えた9人は別れの言葉で、木登りやセミ捕りの思い出に触れ「成章保育所、ありがとう。大好きです」と声をそろえた。

 これまでに成章保育所は635人、本庄幼稚園は4823人の卒園児を送り出した。本庄こども園は、佐賀市本庄町の本庄公園東に新設された。池田一善副市長は成章保育所での式典で「培ってきた保育理念を継承し、笑顔が輝くこども園にしたい」と決意を述べた。(志垣直哉)

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