【小林製薬紅麹サプリ問題】5人めの死亡報告、さらに台湾でも健康被害か

 小林製薬の「紅麹」の成分入りのサプリメントを摂取した人に健康被害が相次いでいる問題で、同社は29日、新たに1人について、遺族から生前に問題のサプリメントを摂取し、腎疾患を発症し亡くなっていたとの連絡を受けたと発表した。

台湾在住女性にも健康被害の可能性報じられる

 同社によると、4人目までと同様、生前に同社が販売している「紅麹コレステヘルプ」を摂取していた1人について、亡くなっていたことを遺族から連絡を受けたという。遺族の報告によると腎疾患を発症していたとする。因果関係は不明だが、今後精査するとしている。

 こうしたなか、台湾の現地メディア「聯合報」は、小林製薬の紅麹原料を使い台湾のメーカーが製造している別のサプリメントを3−4年前から摂取していた高雄市に住む70代の女性が、昨年3月に急性腎不全を発症していたと報じた。台湾の衛生当局も女性側からの訴えを受け事態を把握し、治療歴などを確認しているほか、小林製薬に対しても日本における健康被害についての調査結果の報告を求めている。

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