職場のランチに「おにぎり」と「手作りみそ汁」は節約になる? 具沢山みそ汁なら栄養面も問題ないの? コスパ・栄養を比較

「おにぎり」と「みそ汁」ランチに食べるなら?

おにぎり1個とみそ汁をランチとして職場で食べる場合、コンビニで購入するのと、自宅からスープジャーに入れて持っていくのではどちらのコスパが良いのでしょうか。またこのときの栄養面についても調査しました。

ここではなるべく野菜を摂れることを考慮し、次の2つの商品と、同等の具材が入った手作りのものとを比較してみます。

__●セブン\-イレブン 手巻おにぎり 熟成旨味仕立て紀州南高梅 135円(税込)
●セブン-イレブン セブンプレミアム 具だくさん豚汁 170円(税込)__
※2024年3月時点の価格

コンビニと自炊のコスパを比較

「おにぎり」と「みそ汁」をコンビニで購入した場合と、自宅で作り置きしたものを持参した場合にかかる金額を図表1で比較してみます。

図表1

各食材の価格をもとに計算し筆者作成

コンビニのおにぎりは1個あたり約110g~120gです。お米に換算すると1/33~1/2合使用するため、お米の種類などにもよりますが1個あたり15円程度かかります。

具として入れる梅干しもさまざまな価格のものがありますが、今回は約30個入りで246円(税込)のもので計算、1個当たり約8円です。のりも同様に、30枚入り386円(税込)のものを使用し、1枚あたり約13円です。

豚汁には自炊でも簡単に調理できる「マルハニチロ すぐにできる豚汁の具 300円(税込)」が便利です。豚汁の具を1袋すべて使用すると、約600ccの豚汁を作れるため、スープジャーに換算すると約3杯分です。スープジャー1杯分に使用するみそは約10gのため、みその種類や購入するお店にもよりますが1杯約6円で済みます。

これらの計算より、自宅で作り置きしたものを持参すれば、コンビニで購入するものに比べて約半分のコストで済むことが分かりました。

具沢山のみそ汁なら栄養面も安心!

今回、比較したおにぎりと具沢山の豚汁なら健康面も安心です。使用した食材の、主な栄養素とはたらきについては図表2のとおりです。

図表2

筆者作成

おにぎりと具沢山のみそ汁なら、毎日摂りたい食物繊維やビタミンA、B、C、Eなどを網羅的に取り入れられます。さらに玉ねぎやねぎには血行促進や血栓の予防など、血液をサラサラに保つ成分も含まれておりぜひ取り入れたい食材です。

野菜以外にも動物性タンパク質と植物性タンパク質が同時に摂れ、おにぎりならエネルギー源となるでんぷんも摂れるので、簡単に用意できてコスパが良い食事といえるでしょう。

まとめ

コンビニで購入した「おにぎり」「豚汁」と、同等のものを自宅で作り置きして持参した場合のコストを比べると、コンビニでは約300円、自炊では約140円かかることが分かりました。コストの面では自炊したものをスープジャーに入れて持参したほうが、2分の1以下のコストで済みます。

また、具沢山とはいえ毎日豚汁で栄養面は大丈夫かなと思うかもしれませんが、むしろ体にとって必要な栄養素を網羅しており、毎日でも取り入れるべきといえます。さまざまな野菜を買い揃えなくても、カット済みの材料が入った「豚汁の具」などが売っているので、上手に手間を省きながら、コスパの良いランチが摂れると良いですね。

執筆者:古澤綾
FP2級

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