【レッドソックス】上沢直之 メジャー契約も26人枠に入らず 指揮官はマイナー登板否定

上沢直之はレイズからレッドソックスへ(ロイター)

【ワシントン州シアトル28日(日本時間29日)発】レッドソックスはレイズから金銭トレードで獲得した上沢直之投手(30)とメジャー契約を結んだと発表した。ただ、メジャー26人枠には入らず、フロリダ州フォートマイヤーズにあるレッドソックスのキャンプ施設で当面の間、「延長スプリングトレーニング」と呼ばれる調整を続けてチャンスを待つ。

マリナーズとの開幕戦前に取材に応じたアレックス・コーラ監督は上沢について「いいスプリットを持っている。キャンプ(中のオープン戦)で彼と2度対戦した時は(不安定な)球速や制球で苦しんでいたが、我々は彼に対して大きな安心材料を持っているし、彼が(戦力の)ひとりであると信じている」と期待を寄せた。

合流時期については「彼がいつチームに合流するか分からないが、いくつかの事をクリアすれば、彼を(ここに)迎え入れる準備が整う、ということになるだろう」と説明。傘下マイナーで先発登板する予定があるのか聞かれると「まだ何も決まっていないが、私はそうは思わない」と否定した。

2016、17年に日本ハムでプレーしたクリス・マーティン投手(37)は「彼(上沢)のとても若い時になるが、いつも淡々と投げていた、そんな印象で、人としてはホントにナイスガイ。彼が早く(メジャーに)上がって来たらうれしいね」と笑顔。

「(家族を残して単身で渡米するなど)敢えて難しいチャレンジをしたのだろうが、彼はそのポジティブな気持ちを持ち続けて、一生懸命練習に励むだろう。ここのクラブハウスには俺もいるし、マサ(吉田正尚)もいる。頼りにしてほしい」と全面サポートを約束した。

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