今治・ピアノ教室女性が首切られ死亡 殺人罪などで男を起訴

 1月下旬に今治市の住宅で女性が首を切られて死亡していた事件で、松山地検は29日、殺人などの罪で西条市樋之口、無職榊原正道容疑者(34)を松山地裁に起訴した。認否を明らかにしていない。裁判員裁判対象事件。

 起訴状によると、1月26日午後4時50分~5時5分ごろの間に今治市のピアノ教師の女性(64)方の1階洋室で、包丁(刃体約15.9センチ)で女性の首を数回切りつけ失血死させたとされる。また同5時20分ごろには市内の路上で、女性の次女に「お前のお母さんから裁判で訴えるって言われているんだよ」「来てくれないと困る」と言い、腕を引っ張り駐車場に連れていき自動車に乗せて監禁するなどしたとされる。

 地検は住居侵入罪やピアノ教室の生徒に対する逮捕致傷罪などでも起訴した。

 今治署には2023年11月、次女から榊原被告について「別れ話に応じてもらえず困っている」などと相談が寄せられていた。

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