ローム、東芝と半導体事業の提携強化で協議開始を提案 資本提携も視野

Miho Uranaka

[東京 29日 ロイター] - ロームは29日、東芝を買収した日本産業パートナーズ(JIP)に対して東芝と半導体事業での提携強化に向けた協議開始を提案した。将来的には同事業における資本提携も視野に協議を行いたい考えだ。

ロームによると、東芝の半導体事業とは親和性も高く、製品ポートフォリオや事業戦略などの面でシナジーを創出できるため、企業価値向上に向け幅広い協業・提携を協議するべく提案を実施したという。

今回の提案内容には盛り込んでいないが、将来的には、東芝傘下で半導体事業を手掛ける東芝デバイス&ストレージと進めるパワー半導体事業に関して資本提携も視野に協議を行いたい意向も示した。

ロームと東芝デバイス&ストレージは昨年12月、投資を統合し両社の工場で生産を分担することで供給能力を高めるとして、パワー半導体分野での協業を公表。投資総額は3883億円で、政府が最大1294億円を支援する。

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