韓国総選挙、期日前投票所で「不法カメラ」発見…ユーチューバーが複数設置か

韓国で4月10日に投開票される総選挙を控え、キョンナム(慶南)ヤンサン(梁山)の期日前投票所でカメラと疑われる機器が発見され警察が捜査に着手した。

29日梁山警察署などによると、26日と27日に期日前投票所として指定された行政福祉センター2階の廊下から出処のわからないカメラが発見された。

カメラが発見された期日前投票所は計4か所で、清掃中の職員が機器を発見した後、翌日に緊急点検を実施した際に追加で摘発されたと伝えられた。

警察は最近、インチョン(仁川)ナムドン(南洞)区とケヤン(桂陽)区の期日前投票所5か所に不法カメラを設置した容疑を持たれている40代のユーチューバーA容疑者が梁山などの行政福祉センターにも機器を設置したとみている。

仁川で不法カメラが発見された行政福祉センターは南洞区チャンス(長寿)・ソチャン(西昌)洞、西昌2洞2か所と桂陽区ケサン(桂山)1・2・4洞の3か所と調査された。

カメラは全て投票所内部を撮影できるよう浄水器の横などに設置されていたという。

警察は不法カメラ設置の通報を受け捜査に着手した後、きのう午後9時10分ごろキョンギド(京畿道)コヤン(高陽)市の自宅でA容疑者を検挙した。

A容疑者は警察に、「期日前投票率を選挙管理委員会で捏造(ねつぞう)するのを監視しようとした」と陳述した。

警察はA容疑者が仁川と梁山以外の地域の期日前投票所にもカメラを設置した可能性があるとみて捜査を進めている。

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