いよいよ春本番、京都でソメイヨシノ開花 近畿で一番乗り、平年より3日遅く

ピンクの花を咲かせるソメイヨシノ(29日午前、京都市上京区今出川通烏丸東入ル・冷泉家住宅前)

 京都地方気象台は29日、京都市内で桜(ソメイヨシノ)の開花を観測したと発表した。昨年(3月17日)から12日、平年(3月26日)から3日遅くなった。暖冬や3月の冷え込みの影響とみられる。近畿地方では一番乗りという。

 午後2時過ぎ、中京区の二条城にある標本木で開花基準(5輪以上)を満たしているのを気象台職員が確認した。同気象台によると、今冬は全国的に暖かく、桜の芽が寒さで目覚める「休眠打破」の進みが鈍かった。さらに3月に寒気が入り込んだ影響で桜の成長が遅くなったとみている。

 4月上旬まで平年を上回る暖かさとなる予報で、開花も進む見通し。上京区の冷泉家住宅前ではすでにソメイヨシノが咲き誇り、道行く人が春の訪れを感じていた。

可憐に咲くソメイヨシノ(29日午前、京都市上京区今出川通烏丸東入ル・冷泉家住宅前)

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