本塁打激減、28試合で3本 金属製バットで選抜大会最少か

阿南光戦で今大会第1号となる2ランを放つ豊川のモイセエフ=甲子園

 今大会から低反発の金属製バットが採用され、本塁打は準々決勝までの28試合で、豊川(愛知)のモイセエフらの3本にとどまっている。選抜大会での本塁打は1974年が1本。金属製バットが導入された75年は11本に増え、84年に最多の30本を記録した。導入後で最も少ないのは96年の5本。準決勝、決勝の結果次第で最少を更新する可能性が出てきた。

 日本高野連は新基準バットの効果について、従来型バットより打球の初速が約3.6%減少し、飛距離が落ちると見込む。

 本塁打が激減しても、野球の醍醐味は薄れない。今大会は外野手の好捕が光り、果敢な走塁も目立って、つばぜり合いの試合が面白い。

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