「すごいアツアツのまま、中身もこぼれず…」空飛ぶ“牛丼”ドローンで配達 福島・南相馬市

次世代の物流手段を確保しようと、牛丼をドローンで配達する実証実験が福島県で行われました。

阿部真奈記者「南相馬市でドローンを使った実証実験が行われます。このドローンが実際に運ぶのが、こちらの牛丼です」

この実証実験は、新たな物流の手段を構築しようと、県やドローンの開発を手がける企業などが共同で行いました。実験では、まず店舗で調理された牛丼をドローンに乗せて、およそ3キロ離れた福島ロボットテストフィールドまで運ぶ想定です。

今回は、これまで必要だった、地上で安全確認を行う補助員や看板を置かずに実施されました。この飛行レベルでドローンを飛ばすのは、県内初めての取り組みです

離陸してからおよそ10分。ドローンは無事に目的地に到着。牛丼は中身が崩れることなく、温かい状態で届けられました。

注文した人「おいしいです、店舗と変わらないです」 注文した人「すごいアツアツのまま、袋の中も全然こぼれていなかったですし、すごい。いつもの自分で持っていくよりもきれいな状態」

県次世代産業課・加島優課長「今後もこういったことも含めて、テスト飛行などを通じてできるだけサービスとして根付かせていきたい」

県は、今後も実用化に向けて実証実験を進めたいとしています。いま飲食業界や物流業界では人手不足が課題になっていて、ドローンによる配達が物流業界の人手不足の一助になるのか、注目です。

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