27日の政府・日銀3者会合、前倒しで開催 急きょ決断=関係筋

Tetsushi Kajimoto

[東京 29日 ロイター] - 政府、日銀が27日に実施した国際金融資本市場に関する情報交換会合(3者会合)は、当初想定の日程を前倒しした。事情に詳しい関係者が明らかにした。開催については「非常にいいタイミングだった」との指摘が市場で出ている。財務省は適切な時期を見極めるため、土壇場まで沈黙を保ち、急きょ開催を決断した。

円は27日午前に対ドルで151円97銭まで下落し、1990年以来の安値をつけていたが、夕方の会合後には151円前半まで上昇。市場筋の1人は「翌28日まで待っていたら、円の急落を招いたかもしれない」と語る。SMBC日興証券の丸山義正チーフマーケットエコノミストは「3者会合は適切なタイミングで行われた」と述べた。

27日午後にはロイターが3者会合の必要はないとする財務省幹部の発言を報道したが、政府、日銀の情報交換会合の有無を巡り、通貨当局から公式なアナウンスはなかった。先の関係者は会合に先立つロイター報道を否定した。財務省からのコメントは得られていない。

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