【センバツ】〝温存〟された星稜・佐宗翼 準決勝突破へ「エースらしくピッチングを」

インタビューを受ける星稜・佐宗翼投手

第96回選抜高校野球大会の休養日となった29日、初のベスト4入りを果たした星稜(石川)は、兵庫県西宮市内にある津門中央で全体練習を行った。

グラウンドコンディションが良好でなかったこともあり、この日は軽めのランニングや素振りなどで30日に行われる準決勝に備えた。相手は健大高崎(群馬)。山下監督は「投手、打者、走塁、全てにおいて全国トップクラスのチームだと思います。特に今年は戦力が整っているということで厳しい戦いになる。また何をしてくるか分からない」と気を引き締めた。期待する選手の名前を挙げることなく「その日その日で活躍する選手が出てくるので20人みんなで頑張りたい」と全員野球を誓った。

準備に抜かりはない。28日の準々決勝では2年生投手の戸田が完封。絶対的エース左腕・佐宗(3年)を〝温存〟する形で駒を進められた。その佐宗は「戸田がいいピッチングをしてくれ、自分につなげてくれたので、そこはエースらしくチームに勝ちをもってこれるようなピッチングをしたい」と気合十分だ。

「準決勝で健大高崎さんと甲子園という素晴らしい舞台で対戦させていただくということで、非常にワクワクしている」。頂点まであと2つだ。

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