小林製薬の「紅麹」 原料供給された173社を厚労省が公表 岩手県内3つの事業所も

小林製薬の「紅麹」をめぐる問題で、厚生労働省は紅麹の原料が供給された173の事業者を公表しました。この中に岩手県内の3つの事業所が含まれていることが分かりました。

小林製薬の紅麹をめぐっては特定のサプリメントを摂取した人に健康被害が相次いでいて、29日までに5人の死亡が確認されています。
厚生労働省は28日、小林製薬が製造した紅麹原料を直接仕入れた52の事業者と、卸売業者などを介して仕入れた173の事業者のリストを公表しました。

このうち岩手県内に事業所を置くのは、花巻市にある創建舎の健康増進施設・健考館、二戸市の夢実耕望、釜石市のアジテック・ファインフーズの3社ですが、厚生労働省は「掲載された事業者が製造する製品が直ちに健康被害をもたらすものではない」としています。

花巻市の健考館は小林製薬の原料を使い、岡山県の業者が製造した紅麹を販売していましたが、22日に卸業者から連絡を受け販売を停止しました。

購入者の中で特定できた人に対しては連絡をしていますが、今のところ健康被害の報告はないということです。
施設の責任者は「商品に小林製薬との記載がなく、問題の商品だとわからない人もいるのではないか、日帰り客の購入者は把握できていないので問い合わせが増えるのでは」と不安そうに話していました。

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