敬老パス見直し「反対」 札幌で市民団体が集会

札幌市が2026年度からの導入を目指す新たな敬老パス。この新制度導入に反対する集会が市内で開かれました。

集会は敬老パスの制度変更に反対する団体が主催しました。市民100人ほどが参加し、現行制度を守る活動を広げていくことなどを確認しました。

北海道生活と健康を守る会・三浦誠一会長「反対運動をしている人の経験を聞いて皆さんと一緒になって敬老パス改悪をやめさせたい」

現行制度は札幌市内の70歳以上の人を対象に一部自己負担で最大7万円分の優待が受けられ、地下鉄やバスなどの公共交通機関で利用できます。

市の見直し案は、優待を廃止した上で、2万円を上限に交通機関で使えるポイントを付与する仕組みですが、ポイントを得るためにはウォーキングや介護予防活動に参加するなどの条件があります。

テレビ北海道の街頭アンケートでは、「ポイント獲得の仕組みがよく分からない」という声が多く聞かれ、市民50人中廃止反対が45人に上りました。

廃止に賛成の人からは「市の負担で行う事業なので市民の協力が必要」といった意見が聞かれました。市は現行制度の利用者に対し、3年から5年の経過措置を設けることも検討しています。

© テレビ北海道