第一生命HD、今後3年間で1.2兆円の保有株式を削減へ

Ritsuko Shimizu

[東京 29日 ロイター] - 第一生命ホールディングスは29日、第一生命が保有する株式を3年間で1.2兆円削減すると発表した。同日公表した26年度までの中期経営計画では、3年間で戦略投資3000億円を実施することも盛り込んだ。

1.2兆円は、24年3月末の時価ベースで30%相当となる。今後時価が上昇した場合には、売却規模を機動的に追加するとしている。23年度までの前中計では、株高によって、株式リスクの減少が進まなかったという。

26年度に実現したい姿として、資本コストを安定的に上回る資本効率の実現や23年度当初の時価総額3兆円からの倍増を打ち出した。

26年度の修正利益目標は4000億円で、23年度見込みの2700億円から約48%増を目指す。このうち、海外事業の修正利益目標は、22年度実績の764億円から2倍超となる1600億円とした。既存事業の成長で賄えない300億円程度については、今後、M&A(合併・買収)などの戦略投資でカバーする。

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