簡単減塩レシピ一冊に 福島県いわき市職員管理栄養士「ひとしおLab」考案 公共、商業施設で配布

減塩レシピブックをPRする木村さん(左)と服部さん

 福島県いわき市職員の管理栄養士でつくる「ひとしおLab(ラボ)」は、身近な食材で簡単においしく作れる「減塩レシピ」を紹介する「レシピブック」を作成した。肉や魚、野菜を材料にした7種類を掲載し、市内の公共施設や商業施設で配布している。

 市は2021(令和3)年から減塩食普及プロジェクト「いわきひとしお」に取り組んでいる。昨年5月にプロジェクトの一環として健康づくりや地域包括ケア、食育、保育給食、学校給食などの業務に従事する管理栄養士7人で「ひとしおLab」を立ち上げ、減塩レシピの開発に取り組んできた。

 レシピブックには、開発した13種類のうち「塩こうじスープ」「さば缶カレー」「タンドリーチキン」「ぶりの照り焼き」「ツナとキャベツのさっぱりマリネ」「豚キャベツのドレッシング炒め」「ひらめのソテーレモンバターソース」の7種類を掲載し、材料と作り方を紹介している。「どこにでもある材料で、簡単に作れるおいしい減塩レシピ」をコンセプトに、減塩調味料や市販のタレを使い、塩分控えめでもおいしく食べられるよう工夫した。

 レシピブックは市健康づくり推進課、各地区保健福祉センター、各地区公民館、市立図書館、市内のマルト各店、くすりのマルト調剤薬局各店、イオンモールいわき小名浜、イオンいわき店で配布している。レシピブックに掲載した以外の減塩レシピは市のホームページに掲載している。問い合わせは市健康づくり推進課へ。

 リーダーの木村繭子さん(市健康づくり推進課栄養技師)、メンバーの服部栞さん(健康づくり推進課主事)は28日、福島民報社いわき支社を訪れ、「家庭で手軽に作って試してほしい」とPRした。

(いわき版)

© 株式会社福島民報社